Media & Music Writer Review

佐藤貞政 / エフエム青森 ディレクター

まず全14トラックを最初から最後まで一気に聴く。
妖しく、時に癒しの、時に祈りの、時に呪文のように刺さりまくるyasuの唄声・・・。
感情のツボをグイグイ押しまくる旋律と、涙腺を壊す程にドラマチックなサビメロ。
曲想に応じた巧みなアレンジによる的確な楽器配置と音色・・・。
全てが完璧にコントロールされ、何一つ無駄が無い。
しかも、個々の楽曲が高いクォリティなのに、通して聴いてもトゥマッチにはならず、
イメージが次々と展開していく。
そして、美しく、残酷な挿画のストーリー・ブックを読みながら2回目を聴きこむ。
もう冒頭から涙ぐんでしまい、『Lーエルー』の世界に曳きこまれてしまう。
アルバムをサントラ的に聴きながら、絵とストーリーを読み進めて約1時間・・・。
波乱の物語に心を震わせながら読み終わると同時に音楽もフィナーレ・・・。
結局、最初から最後まで涙が途切れる事は無かった。
yasu独自の世界で繰り広げられる「愛」とは何かを問うロック・ストーリー『Lーエルー』。
日本のロック史のみならず、音楽エンタテインメントにおいても金字塔的な作品になる
だろう。この、映画をも超える不思議な感動を貴方にも味わって欲しい。